イメージの中の自分が慰めてくれる。
それだけで、心が少し救われた気がした。
ナイフの事件後は接客業の仕事はもう二度とできない。と思っていた。
この頃は工場のパートはやめて、週2で接客のパートにでていた。
仕事になると、スイッチを入れて働ける。
仕事の次の日は頑張った反動で寝込む日々がつづく。
仕事をやめるのが、怖かった。
たったこれだけの事もできない自分になるのが嫌だったのだ。
。。。。。頑張るところが違う。
こどもの授業参観に行けない時があった。
仕事は気合で行けるのに。
自己嫌悪に陥る。
一度、すべて固執している考えを手放そう。
手放す勇気。
仕事をやめて、自分にストレスをかけない選択をした。
自分を癒す日々の中で、イメージの中の小さな私も変化してきた。
ある日、小さな私がカギを手にもっていた。宝箱もある。
少し怖かったけど、今の私なら大丈夫。
一緒に宝箱をあけた。
そこにはボロボロになっている私の心があった。
二人で顔を見合わせ、一緒に心を治していく。
治し終わったところで、小さな私が
「怖かった。我慢したくなかった。
抱きしめてほしかった。気づいてほしかった。
何も悪くないって守ってほしかった。」
感情を解放したかのように、泣きわめく。
私は、私の中の女の子を優しく抱きしめた。
もう今の私なら大丈夫、受け止めてくれる。と判断したのだろう。
私の中に小さな私が溶け込んでいく。
次の日、心が苦しくないことに気づく。
朝起きると、苦しくて死にたいとさえ思っていたのに。
心が晴れた。
渇望した景色が見れた。
一度まっさらにする事によって、真っ暗で出口の見えないトンネルに光が差し込んだ。
目の前に大きな越えられない壁があったとしても、無理に越えるのではなく、壁に穴をあけたり、違う抜け道を探すことができる。
あらがうのではなく、自分の心に寄り添う。
もし、悩んでいる人がいたら自分の感情に素直になってほしい。
自分で自分を癒す力。
パワーを充電してから、行動にうつす。(beingとdoing)
人には誰しも、自己治癒力(パワー)が備わっている。
愛を込めて。