PTSDと診断され、クリニックに通い始めた頃に起きた話。
長男の小学校の入学準備をしていた。
算数セットのおはじきに名前シールを貼る。。。
スパンっ、スパンっ、スパンっ。 、、、、、、、、、
映画のコマ送りの様に流れてくるセピア色した記憶。 、、、、、、、
なぜ忘れてた? 発狂しそうだった。
私が幼稚園の頃、田舎の祖母(父親の実家)の家の離れで親戚の男に身体を抑えつけられ性的虐待をうけた時の記憶だった。
殺してやる。
今まで経験したことのない憎悪の感情に支配された。
と同時に、本当にあった事なのだろうか? 20年以上も前の記憶、どこまでが本当なのだろう。。。
セピア色の記憶では、おはじきを薬に見立ててお医者さんごっこをしていた。
おはじきが封じ込められていた記憶のトリガー(引き金)になったのだ。
小さかった私の感情もいっしょになって降ってきた。
怖い。助けて、お母さん。お父さん。 苦しい、痛い。殺される。
気がつくと、台の上に放心状態の幼い私が横たわっていた。
場面が変わり、母親によく分からないが体験した恐怖を伝えようとする幼い私。
「みこちゃん!ぱんつなんか脱いだらダメじゃない!」
「、、、、、。」 なぜか何も言えなくなってしまった幼い私。
夜になり、、布団の中。 眠れない。どうしよう。。
あぁ、そうだ。。
すべて忘れてしまおう。。。それが良い。
幼い私はこうして記憶を閉じ込めたのだ。自分を守るために。
大人になり、フラッシュバックしたセピア色の記憶に私は苦しめられる事となる。
ナイフの事件より、深く傷ついている私の記憶。
この記憶が本当かどうか、後に母親と父親に言いたくない気持ちを押し殺し、確認する事となる。
その時かけられた言葉には深く傷つき、距離を置いた時期もあった。
カウンセリングを始めて、心が安心して思い出したのもあるだろう。
小さな私が思い出して欲しかったのだと思う。
傷ついたままずっと閉じ込められていたのだから。
ただ、フラッシュバックで思い出した時はまだナイフの事件のトラウマも抱えていた。 後にナイフの事件が一段落して、希望に満ちあふれていた時に絶望を味わう事となる。
カウンセラーさんに言われた言葉。
「2つの大きな傷を抱えたままだと、みこさんの心が耐えられないから一度引っ込めた。ナイフの事件が一段落したから、引っ込めた記憶がまたでてきた。 ナイフの時より時間がかかると思って下さい。 覚悟が必要です。」
ナイフ事件のトラウマが一段落したあとに、更なる試練を経験する事となったのだ。
たくさんの本を読みました。 前に進みたくて、自分と向き合い、受け入れ、もがき苦しみ、怒り、絶望、渇望と様々な感情を味わいました。
そんな中で出会った本たちがあります。
本には前に進める生きるヒントが散りばめられてる時があります。 今は本当に、穏やかに楽しく生きてます🍀
愛を込めて。